今どきビジネスクラスなんて・・・

自分自身の経験から言うと



ビジネスクラスの旅行は大好きだったし


その快適さは疑いようもなかった




だが、そのことを誰かに話したり


ビジネスクラスの荷物タグをつけたまま到着ゲートに現われるようなことだけは


しなかった




むしろ、いかにして、そのことをばれないようにするかに気を使った


自分がその種の愚かな人間と思われたくない一心でのことだった




だからラウンジでお茶を飲むことも嫌いだったし


荷物がターンテーブルに出てきた時点で


真っ赤なタグはすぐさま引き剥がしたし


できるだけエコノミーの人たちと一緒に到着ロビーに出るように


トイレに入って時間を潰していた




自分にとってビジネスクラスの価値は、食事でもキャビンアテンダントの笑顔でもなく


荷物の優先引取りでもなく、ひさすらその空間だった



だれにも邪魔されずに、ひたすら寝られる空間


それが最高だと思っていた



着いた瞬間、見知らぬ国で、どれほど俊敏な行動が取れるか


そこに価値があると思っていた






この飽食の時代に、ビジネスクラスの食事をしたいばかりに


ただ酒を飲みたいばかりに


三日三晩飲まず食わずをして乗るヤツはいないだろう




フライトアテンダントをキャバレーのねえちゃんよろしくコキ使うやつはいても


飲み物や食事をビニール袋で持ち帰るヤツはいない




メニューやハーゲンダッツを持ち帰るバカもいない


洗面所の石鹸を抜き取るヤツもいない




みんなビジネスクラスなんて、飽き飽きしているのだ



ラウンジ?


座れたからといって、快適など約束されない


安ビジネスマンがふんぞり返ってタダビールを飲んでいる




最近は大声でしゃべるババアの団体や


走り回っているガキたちもいる




最近のガキは、「ママ、ビジネスクラスのごはん、オイシクナーイ」と


大きなシートに身を沈めながら


親たちの苦労も知らずにほざく


(もちろんそんなことさせてる大人が最も危険だ)





かつて成田のファーストラウンジで


得意げになってラウンジの無料電話で都内へ電話を掛けているヤツがいたが


絶対ノーマル運賃を払ってる客じゃないと思った





ファーストの運賃を値引きなしで買えるヤツは


そもそもラウンジには来ないし(専用室か直接車で乗り入れる)


カートも自分で引かない 


自分で航空券を予約することもしない(そもそも予約の仕方を知らない)


ラウンジから電話を掛けることもしないだろう


そんなめんどくさいことはすべて秘書がやってくれるからだ





最近は修行とかいう馬鹿げた行為で貯めたマイルで


無料航空券とかいうヤツで来た人間に限って




「今回はビジネスで来たんです」

などと得意げに


聞いていないことを言うヤツがいる




もちろん、我々は 涼しい顔して




そうですか! それは良かったですね!


すごいですね! 羨ましいですね!





と褒め称える




だが、いまのこのご時世で


誰がビジネスクラスに乗ってきたヤツを


すごいと思ったり、あがめたり、尊敬したり、偉いと思うだろうか?



そんなことを言っている自分を


どうして情けない、と思わないのだろうか?





そんなサルでもできるようなことをするくらいなら


自分にだけしかできないことをしたらどうか?




せめて・・・



離陸から着陸まで100冊本を読みました


とでも言ってみろよ






お前に必要なのは


ビジネスクラスの椅子じゃなくて


自己研鑽の机だよ


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

17 + 20 =