ジョムティエンのゲイタウンにはなぜカンボジア人ゴーゴーボーイが多いのか?

 

★カンボジアにも先進工業国からわんさか製品が流れ込み、インターネットや携帯電話の普及により
モノが溢れるようになった。便利で素敵なモノ(車、バイク、携帯電話だけでなく、あらゆる生活用品おしゃれ用品)に魅入られるようになった

 

★カンボジア人には大量のキャッシュが必要になった、テレビを見てたら、ネットを見てたら、絶対ほしいものがあった。
⇒誰だってモノに囲まれた良い暮らしがしたい、何にもない、自然しかない村でずーっとくすぶっていたくない、と思い始めた

 

★近年、隣国のタイが急速に発展を遂げている、という噂が飛び交った。実際、タイはうまく外資導入し、自分たちの国よりはるかに潤っている(ように見える)
⇒インターネットなどの普及により、カンボジア人にとって、隣国タイの発展ぶりが手に取るようにわかるようになった。

 

★勇気あるカンボジア人が、「おら、タイへ出稼ぎに行くだ!」と吉幾三のようなことを言い出し、実行してしまった。
⇒考えてみれば、それはそんな難しいことではなかった。だって川の向こうがタイだから。ただ橋を渡ればよかったのだ。

 

★一方のタイ側は、建設ラッシュに沸き、中国からの観光客受け入れのためにホテルやコンドミニアム建設のために
さらに人手が必要になった

 

★もともと寝てばかりいてろくに仕事をしない怠け者のタイ人が、外資という思わぬ幸運を手にしてしまったので
さらに働かなくなってしまった。

 

★タイの政府や警察はたくさんの外国人が入国することに目を付け、弱い立場の外国人からどうでも良い名目で、滞在許可(ビザ)に関するあらゆる手数料、公的な許認可に関する手数料と賄賂、あらゆる意味での罰金、悪事をでっちあげそれを隠蔽してあげる等で得られる美味しいお金の味を覚えてしまった。

★同じく民間企業の経営者はタイの発展を支えるために、タイ人労働力だけでは足りず、たくさんの安い労働力を投入する必要が生じた。そこで安くて豊富な労働力を得られるカンボジアに着目した。

 

★タイは隣国でありながらも勤労意欲に燃え独自の発展を遂げるベトナムからは距離を置き、そのかわり貧しくてカネを欲しがり、でもにっこり笑って低賃金でも働いてくれるカンボジア人に目をつけたのである、要するにタイとカンボジアはお互いの利害関係が一致しているからである

 

★キャッシュのために、タイに来ているのは主にミャンマー、ラオス、カンボジアの3国であるが
ミャンマー、ラオス人がホテルやマッサージ店で働くのが多いのに対して
カンボジア人は、主に建設現場やゲイバー、ゴーゴーバーで良く見かける。
(タイ人雇用主によれば、本来ゴーゴーバーで働く許可証は出ないのだそうだが・・・)

★カンボジア人が集まる場所にはカンボジア人のコミュニティができるのは当たり前で、タイ国内にいるカンボジア人がカンボジア国内にいるカンボジア人に対し【パタヤーのゲイバーが良いからお前も来いよ!】と勧める

⇒その代表的な場所が【ジョムティエンコンプレックス】だったというだけで、パタヤー市内のレストラン、ゴーゴーバーなどどこにでもカンボジア人はいるのである。

 

★実はジョムティエンコンプレックスのゲイバー群、その上階にはたくさんの空きスペースがあり、カンボジア人のねぐらになっている。

★そもそも忍耐強いカンボジア人のこと、雨風しのげればどこでも住める強さがある。
扇風機さえあればまったく問題ない、複数で住むのも問題なし、プライバシーなんて必要ない。
という感じだろうか。そもそも住宅事情はタイよりもカンボジアのほうが数段悪そうなので、カンボジア⇒タイ移動は住環境アップグレードのようなものだ。

★ちなみに国が貧しい場合、国民の忍耐強さは筋金入りになることは間違いない話である。

⇒例えば、アフリカのセネガル人などはその典型であり、南アフリカでダイヤモンド商売をやっていた日本人から聞いた話によると
セネガル人は、故郷の北半球セネガルから南半球の南アフリカのヨハネス郊外のダイヤモンド鉱山への6,000キロを歩いて(徒歩で)出稼ぎに行くらしい、帰りは
歩いて帰るらしい、陸つづきだからといって節約のために出稼ぎ帰りに東京から青森まで歩く日本人はいないだろうに。

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