クレジットカード、タイで落とせば絶対使われる!

お客様のJさんがクレジットカードを無くしたのは昨日の午後のことだった

でも気がついたのはそのずっとあとのこと(夜になってから)だった

水のとってもきれいなあのビーチでのことだった

(Jさん、あれほどビーチにクレジットカードなんか持って行っちゃいけないって言ったでしょ!)

一方、タイ人にとってそれは別の意味を持っていた

金ぴかに輝くクレジットカードは天からの贈り物だ

浜辺でダイヤモンドを拾うとはこのことだ

夜になってクレジットカードの紛失に気がついたJさんは慌てて電話をかけてきた

私は別のお客様と夕食しながら歓談中だった

私はすぐオフィスに連絡を取り

カード会社の連絡先を調べさせた

(タイからは国際電話がフリーダイヤルでかけられる)

ぐずぐずしていると誰に使われるかもしれないから

お客様にはカードをキャンセルしてもらった

カードのキャンセルは本人でないとできないのだ!

カード会社に電話すると

すでに使われそうになった記録があるという!!

近くのATMで現金が引き出されようとしていたのだ!!!

そのカードはさっそく拾われ

近くのATMに何度も突っ込まれていたのだ

もちろん犯人は暗証番号など知るはずもなく

1バーツたりとも引き出されてはいなかったのだが

もし、暗証番号を特定できる利口なヤツなら

少なくとも数十万円は引き出されていたかもしれない

(今思えばぞっとする)

店での利用ならサインさえ真似れば使えてしまうだろう

(タイ人が日本語書けるとは思えないけど、中国人ならやりかねない)

ご存知の通りクレジットカードには盗難紛失に関して保険がついている

だけど、保険を適用するには

警察の【盗難紛失証明(ポリスレポート)】が必要である

お客様とのディナーを終えた私はさっそくJさんと合流し

Soi9にあるパタヤー警察署に被害届け(ポリスレポート)をもらいに行った

警察の対応は同情的で良心的であったが

「あんたみたいなのが多いんだよね」と苦笑いしていた

同じタイ人でも普通のタイ人とは別種の笑みを浮かべていたように思える

クレジットカードの紛失は旅の気分を損ねるだけでなく、関係者も煩わせることになる(うちのお客様からは警察に同行する費用など取らないが)

まあ、これで我々もクレジットカード紛失時の手続きを学べたわけだし、
お客さんの命も取られなかったことだし、まあめでたしなのだが・・・

「ああ、旅というのはひとりじゃ何もできないものですね」

Jさんの言葉が印象的だった

そうなのである、結局ひとり旅といっても

旅は誰かに依存しているのである

ご参考:まれに警察の盗難紛失証明(ポリスレポート)があっても不審な利用履歴がある場合は保険が適用されない可能性があるとのことです。その辺は保険会社の判断によるとのことです。

つまり保険に入っているから安心してよい、というものではなく、普段からクレジットカードの取り扱いには注意したほうがよいということです。

かくして便利なものは怖いのです。

えっ、空港に迎えが来ない?

日本から深夜便でバンコク空港に到着した観光客のAさん

この連休をパタヤで楽しもうという計画だった

ネットで見つけた

ある旅行代理店にパタヤーまでの送迎を依頼した

理由は簡単、ネットの掲示板に

料金格安、親切なドライバーがいると書かれていたからだ

だが、運悪くAさんの飛行機は遅れた

到着が深夜どころが午前1時くらいになってしまった

Aさんはタイを訪れるのかこれが2回目だ

前回は10年以上前、パックツアーで訪れたっきりだ

運転手ももう待てないとばかりにパタヤーにもどってしまった

その後のAさん、なんとか連絡をつけて

迎えの車を手配してもらったものの

運転手が空港に到着したのは午前3時半ころ

Aさんの車がパタヤーに到着するころには夜が白々と明けてきた

迎えに来た代替ドライバーに怒りをぶつけても

日本語、さっぱり分からないという顔

ジェンジェン無駄である

旅行社にそういったフライト・イレギュラー(航空機の遅延)に関しての取り決めがされていないか

ドライバーへの指示(待て、帰れ等の)が的確でなかったものと思われる

同じ商品なら

安いに越したことはない

誰もがそう思う

タイで100パーセントを期待するのは酷なことだ

だが、せめて

この のほほんとした国 で安全・確実を求めるなら

それなりの代償を払う必要があるだろうと私は考える

高い安いというのは相対的なものだ

砂漠で一杯の水が1,000円で売られていても買う人は買うのだ

結局はその人の生き方の問題なのだ

ちなみに自分たちはどんなに飛行機が遅れても・・・

たったひとりのお客さんでも・・・

そのお客さんが到着するまで・・・

寝ずに待っている、もちろん運転手もだ

お客さんは高い料金を払って

その最も肝心な時のために

安心を買ってくださっているのだから


オーダーされるのは

その価値をわかっているお客様に限られるけど・・・