被害者に共通している特徴

11月25日午後3時20分ごろ、遺跡散策で観光客に人気のあるスコタイ県のサパンヒン寺院近くで日本人女性、川下智子さん(27)の遺体が発見された。

川下さん殺害のニュースは多くの訪タイ予定者に不安を与え、年末年始の観光にも影響は必須だという

まずは川下さんのご冥福をお祈りするものである。

だがこの事件、必ずしもタイを訪れる日本人すべてが標的になっているとは思いたくない。

観光客には大別して、危機管理のできている旅行者と危機管理のできていない旅行者がいる

危機管理のできていない者は自らを標的にしているのだ

危機管理能力とはそんな難しい能力ではなく想像力の問題だと思う

どれだけ 危険な状況になるかと予測できる力 だと思っている

人間は感情の動物だから、機械のような正確な予測はできない
ちょっと親切にされると、ちょっと気分が良いと心を許してしまうのである

タイで命に関わるほどのトラブルに遭った人の記事を読むとある一定の線が浮かびあがってくる。それはほとんど同じだと言ってもいい

<重大な被害に遭った人に共通する特徴>

1.格安の宿泊施設に泊まっていることが多い(1,000B以下)
2.タイとタイ人を甘くみている、あなどっていることが多い
3.タイ人と色恋沙汰で関わっていることが多い
4.タイ人とお金でトラぶっていることが多い

1.についてはさんざんメルマガなどでも書いたが、自分の身を守るシェルターであるはずの宿泊施設にお金をケチるのは、自らを危険にさらすことだといわざるを得ない

日本でまともに仕事をしている社会人がたった数日の休暇で、1,000B以上のホテルに泊まれないというのはどう考えてもおかしい

川下さんはオールドシティゲストハウスという場所に宿泊を希望していたが、満室のため宿泊場所をきめないままそのゲストハウスに荷物を置き(貴重品はどうしたのだろう???)単独で自転車で街の観光に出るという行為をした

シッチュエーション的にどうして?と疑問が残る


2.タイが大好き、タイ人が大好きと思っている人が陥る落とし穴

確かにそう思うは良いことなのだが・・・

タイ人は優しいから、というわけのわからない思い込み
微笑む人に悪い人はいないという思い込みも要注意だ

そういう思い込みは必要な警戒心まで解いてしまっている可能性がある
微笑みの裏で彼らがどれほど金に執着しているか知る必要がある

川下さんは「タイ人めっちゃいい人ばかり・・・」と語っていたそうだ。

3.人間色恋が入ると計算が狂う

どんなに性悪で馬鹿な相手でも顔が可愛いとなれば話は別だ
財布の紐はかなりゆるくなる

情にもろい自分も人のことは言えないが、情にほだされて、財布を狙われた例については、枚挙にいとまがない
心底信じていた従業員に金を持ち去られたケースも多い

4.タイ人は外国人から巧みに現金を引き出す天才か?

微笑み1回千バーツではないが、タイ人が我々外国人から引き出す金額は年間何億バーツにもなるだろう。外貨収入のほとんどをこの微笑みに依存しているのだから。

だが、いったんタイ人のプライドを損ねたり、金払いをケチったりすれば、タイ人の微笑みは一瞬にして消える

結果、思いも寄らぬ一撃を食らうことになる
丸腰の旅行客が現地人に抵抗しても勝てる見込みはない

一体、誰があなたを助けるのだ?

金銭交渉において、身の危険を感じたら、その額が多少法外であっても
頑固はやめて、保身に専念しよう

あなたが激しく抵抗する、激しく避難するなどした場合
相手からの猛烈な反撃を受けることになる

抵抗して殺されるか、この場は勉強だと思って金を払うか
どっちが得か考えてみよう

総じて、訪タイ回数が3回を超えている人
タイはよく知っていると豪語している人

が要注意だ

ここはもう一度、タイとタイ人を正しく認識すべきだ
それは川下さんの死が教えていることである

とはいえ基本的な注意さえ怠らなければタイは至って安全な場所なのである
年末年始にまたみなさんにお会いできることを楽しみにしております。

バンコク週報の記事
http://www.bangkokshuho.com/news.aspx?articleid=3980

タイで暮らすー旅行と仕事はどうちがうのか?

”もうタイには何度も旅行した” (それこそ下手な住人よりもバンコクの街は知っている)


”ボクにはタイ人の友だちがたくさんいる” (いざとなったら彼らが助けてくれるだろう)


”タイ語だって少しはできる” (日本で習っているのだから)


”ボクはタイがどこよりも好きだ” (実はタイ以外はあまり知らないのだが)


”ボクはタイにいるときが最も自分らしいのだ” (自分らしいというより何をやっても許される雰囲気があるから)


この国の魅力に取り付かれ、 24時間タイを感じていたいと思う人は多いと思う

たとえ短い期間でもいいここで暮らしてみたい旅行者でなくここで仕事をしてみたいここの『住人』になってみたい そう考えるのは自然なことではないか、と思う


だが・・・ 100回タイに旅行しても、住んでみないとわからないことはわからないのだ


タイに住み始めたころ、在住の日本人から「ここで仕事するようになると毎日むかついて一日10人ぶん殴りたくなりますよ」と言われた。


最初は何のことだろうと思って意に介さなかったが半年もしないうちにその意味がわかった ご参考にバンコク発の情報誌『ダコ』の読者投稿欄にあるバンコクでバス通勤している女性の話を紹介する


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「良い運転手さんって、この国には存在するのかなぁ、って思ってしまいます。


片足をかけた瞬間に出発しますし、ひどい時にはかすかに動いている状態のときに乗らなければならないし


降りるときにも止まる前からドアは開く、まだ降りきっていないのに発車する


数秒待つということは難しいことではないと思うのに・・・


お金を払おうと、財布を開けたとたんに急ブレーキをかけられて、


両手がふさがっていましたから、見事に転んでしまいました。


立っていたのは私だけで、恥ずかしさもありましたが、それ以上に怒りがこみ上げてきました クラクションと急ブレーキの連続、割り込み・・・


マナーなんかクソ食らえです 良くタイ人はハンドルを握ると人格が変わる、と言いますがまさにそうだと感じます」

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もし、あなたが旅行者としてバスに乗るならこんなシーンも笑って済まされるだろう だが、現実にここで仕事をするとなると、職場にはなんとしても着かねばならない。


仕事は義務だから、なんとしても遂行しなければならない

旅行は気分が乗らなければキャンセルできるが、仕事ならそうもいかない。


お客さんは、上司は、あなたを待っている。あなたはその期待に応えなくてはならない。 どんなに暑くても、冷房が効いていなくても、その路線の、そのバスしかないなら、チョイスはないのである。


日本という便利を絵に描いたような国から来た人間にとってこの国で味わされる数々の不都合は心地良いとは言い難い 明らかに旅行で味わう刺激とは違うのだ


好きだったらどんな苦難も乗り越えますと多くの人は結婚式で誓うが、それならなぜ離婚するのだ?


好きだったらどんな苦難も乗り越える・・・はずではなかったのか?


タイが好きというなら文句を言うな


タイで働きたいというなら文句を言うな


タイ人を鈍いとか言うな


マイペンライはそんな簡単な意味ではないのだ


この国で仕事するということは、自分の義務をいかに悪条件でも遂行するかということである


毎日自分のもっている常識との戦いである


実はマイペンライは”どんな不都合でも受け入れます”という覚悟の言葉だったのである


そんな大げさに構えなくてもいいと思うが、すくなくとも仕事をするということは、悪条件を受け入れながらも


この地で職業的義務を果たすということであり、旅行のような気軽さは一瞬で消えるということだ。


不条理を受け入れる(というか諦める)ことができる人が住める場所なのである。


徳川家康が言ったように


「不便を常と思えば不足なし」


の心境になれなければどこでも住めるだろう。


あなたが変化を恐れぬ人で、チャレンジ精神をもって その状態を楽しめるならば、タイ生活はハッピーなものとなるだろう