11.類まれな親日国、日本に憧れる学生たち
ポーランドとはヨーロッパ中央部に位置し、ショパン以外はほとんど話題にものぼらないし、静かで目立たない国、戦争で侵略された国、一時共産圏であった暗い国、とのイメージがあったが、それはもう過去の話で、ポーランド国民は、痛めつけられ傷つけられたからこそ強さがあり、国を想う気持ちは誰よりも強く、独立と自治そして熱意を持った国民であることがわかった。
かと言ってひとりひとり接してみると優しく洗練されていてわれわれ日本人には愛着を持って接してくれているように感じた。
中には私たちが日本人だとわかると近寄ってきて「ああ、日本は大好きだよ」「アジアで最も優れた国だよね」と言ってくれる人もいた。
ワルシャワ大学の日本学科には200名の学生が学んでおりその日本語力の高さには驚く。
ワルシャ大学日本学科の学生たちへのインタビュー動画
あくまでも特殊な例だとは思うが、日本から見ると果てしなく遠いイメージのポーランドがここまで親日であったとは恐れ入った。
実は調べてみるとポーランドに限らず、ハンガリー、チェコ、ウクライナなども親日度が高いそうだ。(隣国の不良三国からはあれほど嫌われているのに・・・)
この動画に出てくる男子学生の何人かは背が高くてすらっとした美青年である。このような美青年と知り合うにはどうしたらよいか、と思ったが、なんてことはない、普通に歩いていれば彼らは勉強したあとは店で働きバイトしているのである。
12.ポーランドは甘いもの天国であり地獄でもあった
西洋のお菓子はどこも甘くて美味しいとは聞いていたが、ほかのヨーロッパ諸国同様、ポーランドも甘い物天国であった。上記動画に出てくるポーランド最古にして160年の歴史を持つチョコレート専門店「Wedel(ヴェデル)」は100種類以上のチョコレートを製造し直営店で売っている。
ポーランドで甘いのはチョコレートだけではなく、ケーキ、ビスケット、クッキー、なんでも甘いのだが、どれも上品な甘さだった。
概してポーランドのケーキは、日本人には甘すぎず薄すぎずちょうど良い感じのものが多かった。いくらでも食べられてしまうので、逆にこの街は要注意だと思った。帰国後の体重測定が怖い。
その1まとめ
今回はワルシャワの概要を説明するだけで終わってしまった。ワルシャワの美しい男たちやショパンについてはほとんど触れることができなかったので、次回以降にしたいと思う。ここで深くお詫び申し上げたい。
旅を終えて思うこと
最近の若者はネットの記事や動画だけを見て外国を旅行した気分になってしまいわざわざ外の世界へ出て行こうとしないらしい。
だが、それは本当にもったいないことだ。日本からこんなに離れているにも関わらず日本のことをこんなに良く思っていてくれ、また日本人が心躍らせるようなものがたくさんある場所に何故行ってみないのだろう。
この際、国はどこでもよい、我々は今住んでいるところの価値を知るためにも、一時住み慣れた場所を離れ、異空間に身を置いたほうが良い。
異空間と言えどもそこは地球であり、われわれ地球市民が暮らしている場所なのだから、それなりに快適に作られている。ときには不快なこともあるが、広い心をもって接すれば、我々の土地にはない、その土地その土地の工夫と創意が見られるだろう。
こういったものを若いうちに見ない、体験しない、というのはもったいない、というか大損である。時間を無駄にしている、といっても過言ではない。
限られた人生である。
あなたもずっと同じところに留まっていないで、たまには外の世界、特にアジア以外の世界に飛び込んでいって、そこの水を飲んでみたらどうだろう。
案外そこの水は自分に合っていたりする。
今回の旅先にポーランドを選んだのは、ヨーロッパにおいて最もつまらなそうだと思ったからだ。
若い頃(22歳)、東南アジアを旅行したとき、最も醜くひどい街と思ったのがタイのパタヤーであった。
しかし、当時最悪だと思った場所が今の人生の拠点になってしまった。何ともおかしなことだ。
将来このポーランドに住むことはないと思うが、ひょっとするとそのような奇想天外なことが起きるかもしれない。
それが人生というものである。
若者よ、冒険を恐れてはいけない。
未知の世界に出かけて行きなさい。
何もしないで、国内にばっかりいると、未知の世界が押し寄せてきて、かえっていろいろな苦難を味わわされてしまうよ。