レビューに騙される人々、ネットに縛られる人々

インターネットなくして日々をやり過ごせないのは私だけではないだろう


「パタヤーは・・・ですよね」

「ネットには・・・とありますよね」

とネットを駆使して、がらくた情報を仕入れたであろう人から

”こう見えてもアタシはいろいろ知っているのよ” 的な問い合わせが増えている

最近、パソコンを壊したい衝動にかられる

こんなものは人類を幸せにはしない、と確信する

ネット上の情報は人を混乱させ

本物の知識からは遠ざける

本来すべき体験とか経験をすっ飛ばして、即座に結論を出させようとする

これはネット社会の恐ろしい罠だ

人を事実ではなく、文字と色と写真と音声だけで説得し、

虚構をあたかも現実世界のように認識させるからくりがある

物品購入の際にはレビューを参考にしたほうがよい?

本当にそうだろうか?他人様の意見がそんなに大事か?

それは他人の感想であって、自分の感想ではない

感じ方は人それぞれ違う

世界中のすべての人間がマクドナルドのハンバーガーが上手いといっても

オレにとってマックは不味い!

そういっていいのでは?

そんな基本的なことを忘れさせるような構造になっているいまの社会

いまやネットはおかしな人間を作り出し、われわれ人間の静かな精神をかき乱し

奈落の底へ突き落とすようなことをやっている

時間を惜しみ、手間を惜しみ、努力を惜しみ

素早く手軽にクリックひとつで済ませようという精神が芽生えてくる

これは時代が進んでいるのではない

われわれが電脳の奴隷となりつつあることの証拠だ

どこかに

「今こそパソコンを壊せ!」というスローガンが掲げられていたら

それがもっとも正常なスローガンかもしれない

とにかくカスタマーレビューを見て、他人の意見に振り回され

自分を見失っている人が増えすぎだ

そんな自分もそのひとりなのかもしれない

消防士「火災ってマジ勘弁」に思う

消防士「火災ってマジ勘弁」の記事には驚いた

最近の消防士はそんなもんだ

消防士の仕事は消火作業

その消防士にとって火を消すことは本当にやりたい仕事ではないのでは

だったら辞めちまえ! といいたくなる

でも、よくよく考えてみると最近の

救急車の運転手、病院の医師、警察の巡査

みんなそんな感じ

市民のために命を投げ出すなんて人はいなくなったのかもね

今回の事件(事件と呼べる性質のものかどうか疑問だが・・・)

この消防士を笑っている場合ではない

われわれ日本人はいまこそ自分の職業や人生観、倫理観にかんして

洗い直しするべきときが来ているように思う

本当の自分がわからないなら生きている価値がないのかもよ