どこまでもおかしい日本人の英語
① 20年間英語教師をやってきた私としては、最近の日本人が使う”スイーツ”という言葉が気になっています。完全に誤りとは思いませんが、あまり英米人が使っているのを聞いたことがありません。
スイーツは名詞であれば、確かに甘いものという意味ですが、飴とかキャンディー、砂糖を使った菓子という意味であり、いわゆるケーキ、スナック、甘くないデザートのことは意味しません。また単数形ではスイート(形容詞で甘いという意味のスイートも同じ)というべきであり、このスイーツが好き、という言い方もおかしいです。ケーキ、デザート、ペーストリーというほかの言葉があるのにスイート(甘い)という言葉が簡単だから使ってしまう、という現象でしょうか。
② クリスマスをX’masと表記するのも誤りです。Xとはキリスト=Christのことであり、Xmasで立派にクリスマスを意味します。省略符(’)をつける必要はありません。
③ピンクレディという言葉、女性歌手2人組みの名称としてはおかしいです。あれは2人だから、ピンクレディーズが正しいはずです。ちなみにピンクレディとはカクテルの名前でした。西洋人が2本の鉛筆を鉛筆たちと言うのはおかしいですが、それは日本語に単数複数の厳しい決まりがないからです。逆に、英語は単数と複数を意識する言語なので、それに従うとピンレディという名称はおかしい、と言えます。
④ピンクレディーの歌にでてくるUFOをユーフォーと日本人は発音しますが、英語圏ではまったく通用しません。あれは英語圏の誰に聞いても、ユー・エフ・オーだと直されます。アメリカのことをUSAと書きますが、ウサとは読みませんよね。あれと同じです。
もっともっとたくさんありますが、あまりに多すぎて疲れるのできょうはここまでとしておきます。
とにかく日本では間違った英語が横行していて困ります。
まあタイ人の英語も似たようなものですが・・・