説明は簡単でしたが、人々の流れに逆らって行動する、というのは非常に疲れるもので
出国した状態⇒再入国⇒荷物受取⇒新規航空券購入⇒再チェックイン⇒再出国⇒再度搭乗ゲートへ
というステップは、かなりしんどいものがありました。
まず、入国し直しのため【入国審査場】まで行くと
審査官からは・・・
「なぜきょう出国したばかりなのに入国するのだ?」
と聞かれ、事情を説明すると
”お前みたいなバカはみたことがない”
という顔をされ、あきれた顔でハンコをおしてもらいました。
その後、【マレーシア航空の荷物相談所】に行くと、遺失物係の担当者から
「お前はどうしてそんなバカなマネをしたんだ。
爆弾、仕掛けたわけじゃないだろうな
さっさと理由を書け、
ここにサインしろ
荷物はいま探してる
しばらく待て」
と1時間近く、待たされたあげく、スーツケースを受け取りました。
スーツケースには、【OFF LOAD Baggage(降ろされた荷物)】 という黄色のタグがつけられていました
(しかしながら、そこには予想外にたくさんのお客さんがいました。荷物が出てこない、スーツケースが壊れた、など結構問題のあるお客さんも多いんだ、と思いました)
さらにその後、税関を通り、到着階から出国階段まで上がり、チェックインカウンターに行くと、
「航空券を持っていない人はチェックインできません。
まず切符を買ってください!」
思えば、乗り遅れた時点で前の航空券は失効しているのだ
「航空券売り場は、ど、どこですか?」と聞くと
「切符は外の販売カウンターでしか売ってない」
と言われ、まったく新しい切符をノーマル運賃で買わされたのでした。
値段を聞いてびっくりでした!!
とにかく最初に買った往復切符より ”ずっと高かった” んですから。
仕方ないですよね。
それにバンコク=クアラルンプール間は複数便飛んでいるので
その日の最終便に乗れたのがせめてもの救いでした。
最後にてこずったのが、出国審査でした。
審査官はとても慎重な人で、パスポートを見せると
「なぜ同じ日に同じスタンプが押されているのだ?
どうしたらこんなことが起きるのだ?
お前はテロリストではないだろうな?
ボスにどう説明したらいいか分からない。
同僚に聞いてくるから待っていろ!
その場を動くな!」
(それもそのはず、出国審査場にはバリケードや鉄柵があるわけではなく、審査官の目を盗んで、あっち側へもこっち側へも行くことだってできるわけだ・・・
まあ普通の人はそんなことしないけど、テロリストならそうするかも?)
と、さっきの審査官よりも、厳しい口調で問い詰められ、さらに待たされたました。
結局、私の後には長い列ができてしまいました。