こうして、美しいエストニアへの旅は、美しい青年の顔と、自分の醜い欲望に騙された、悪夢の旅になってしまった、のである。
一方で、この旅は自分の愚かさや欲望と向き合う、高い代償を払わされる旅になってしまった。
(まあ、見方を変えれば、ぼったくられたと思う分は、イケメンの拝観料だったと思えばよいのだ)
今度会ったらただじゃすまないぞ、と心の中で誓ったものの
よく考えると運転手には運転手なり言い分があった、かもしれない。
(本当はきちんと説明しようと思っていたが、お前たちが急いでいるように見えたから急いだのだ、と言い訳するかもしれない)
次回いつ来れるかわからないし、次回来たとしても、そいつが運転手をやっている保証はない。
観光局に訴えても、「お気の毒だけど、料金表を良く見なかったあなたたちがいけない・・・」と言い返されるだけだ。
結局、タリンの旧市街を見学した私たちは、重い足取りで、石畳をトポトポ歩いて、フェリー乗り場まで戻ったのであった。
みなさん、ちょっとしたでき心というのは、怖いですね。
旅先で大きくなった気持ちは財布のひもをゆるくしてしまうんですね。
まして、そこにスケベ心が入り込むと、欲望が警戒心を薄めてしまうんですね。
くれぐれもパタヤーにお越しの際は、気分は楽ちんで構いませんので
財布のひもはしっかり締めておいてくださいね~。
まあ、私たちと一緒に行動されれば、私たちが警告灯になってあげますから、大丈夫ですけど。
でないと私(ひでき)のように5分で1万円するタクシーに乗らされますよ。
~~~~~エストニアについて~~~~~
エストニアはフィンランド湾を隔てて、フィンランドの対岸にあるバルト三国のひとつで、フィンランドの首都ヘルシンキからフェリーで2時間で行ける気軽な隣国である。
従って、その利便性から簡単にフィンランドからは、日帰り旅行が出来てしまう国である。
隣国といってもシェンゲン協定加盟国なので、出入国審査などはなく、国内旅行感覚で出かけられるのが良い点である。
エストニアについては、タイなどと違って、目立った評判を耳にすることはたいへん少ない、と思う。
タイにハマっている人は多いが、どうしてハマっているかと言えば・・・こんなところである。
タイの女の子&男の子、タイマッサージ、タイ人の微笑み、タイ料理、タイの気候や観光地、その他タイ人のゆるさ、などであろう。
日本から6時間前後で行くことができ、物価も高くなったとはいえ全体には宿泊費も交通費も食費も、日本人にとっては、リーズナブルと感じられるのがタイランドだ。
一方で、日本から直行便もなく、乗り換え1回でも軽く14時間以上かかってしまうエストニアという国に、ハマってしまった、という話は聞いたことがない。
「アタシ、エストニアにハマってるの!」
とか
「オレ、エストニアが大好きで、毎月通ってるんだ!」
などという話も聞いたことがない。
エストニアにはゴーゴーバーもなければ、常夏のビーチもない、あるのはロシアやドイツに牛耳られた歴史と古い石畳の旧市街くらいだろうか。
実はエストニアは、サイバー先進国でもあり「ブロックチェーン大国」として最近では日本向けに投資ビザなども出しており、どこを歩いても旧ソ連の共和国時代の暗く重苦しい雰囲気はない。
ひょこっと観光で訪れれば美しい中世の街並みを残したモダンでハイテクの「IT先進国」なのである。
最近では日本人に対し、エストニア投資ビザなどが用意され、事業をやってみようという人にとっては面白い国になっているようである。