タイで就職を考えている人は多い
メルマガの読者さんから現地就職情報を教えてほしい、という希望をよく聞く
タイで就職したことのない私が偉そうなことを言えるはずないのだが、少なくとも現地で働く日本人の友人を持っている身としては、できるだけ彼らの生の声を伝えたいと思っている。
まず、タイで仕事をしたい、と思っている人には巻末の質問を自分にしていただきたいが、タイに来るよりももっと大切なのは、自分自身がどんな人間であるか、ということだと思う。
自分はどんな人間で、どんなことをしたい、どんな人生を歩みたいか、どんなスタイルで人生を楽しみたいか?
そういった点をはっきりさせずに、安易にタイに来ることをお勧めしない。
特に私はタイが大好きだから、という理由で来ると早期に挫折することになる。(と私は思っている)
昨晩は現地日本企業で働く友人の植田さん(仮名)と遅くまで飲んで、タイの日系企業で働く現実についてお聞きした。
植田さんは現在38歳、ラヨーン県のトヨタ系部品工場で主任として働いている。訪タイは7年前、最初の3年間はバンコク暮らしだった。約1年間は語学学校に通い、翌年から市内の日系企業でバイトするようになった。
その後3年目くらいから本格的な就職活動をはじめ、人材派遣会社に登録、さまざまな企業で働いたのちこの部品工場で主任の地位を得た。最初の年は現地採用の身分だったが、真面目さと勤勉さが買われて本社採用になった。
本社採用イコール駐在ということである。
「植田さんは幸せでしょう?」私は単刀直入に聞いた。
「はい、経済的には恵まれていると思います。
給料も申し分ないし、その他の待遇も悪くないと思います。
でも・・・」
その先が聞きたかった。植田さんいはく
「平日の夜と週末以外は日本にいるのと同じです。
いや日本にいるよりきついかもしれません。」
みなさんは日本企業の駐在員についてどんなイメージをもっているだろうか?
現地給にプラスして日本でも給料が振り込まれる。
ひとりひとりに高級マンションがあてがわれたり、専用車のお迎えが来たりする。
(なんて夢のような生活なんだ・・・と私も内心あこがれていた)
ところが、ノイローゼ率が最も高いのが駐在員だという
「どんなことで悩むのですか?」私は聞いた
「やはり人間関係でしょう」