強いストレスの日々、好きな人から愛されていない、孤独を感じている、人生に目標がない、生きがいがない、やりたいことがない(セックスとか食欲とかは満たされていても)、信頼できる友人や家族がいない、伴侶やパートナーと呼べる人が居ない、心許せる友達と呼べる人がいない(飲み友達や遊び友達はいっぱいいる)、容姿に引け目を感じている(もしくはコンプレックスのかたまり)、体型に不安がある(極端なデブとか)さらに深刻なのは、偽リアには過去に受けた精神的トラウマがあり、その欠損部分を補うための代償行為が絶対必要だということだ。
こうした人間が、ブログ配信などを通じて、さりげなく自分を価値ありと宣伝し、自己重要感を高め、自らはレベルの高い人間である、と触れ回ってゆくのだ(ブログの場合、特にご近所に住んでいるとかでなければ、事実関係を調べられる心配はない!それに最初っから本名なんか出してないし)
上記、理恵の場合も、実は結婚式の写真やハンサムな夫の写真を同僚に見せびらかす行為により、押し寄せてくる不安、孤独、焦燥感などを無意識に解消しようとしていたのである。
皮肉なことに、理恵がハンサムな夫の写真を同僚に見せびらかしていた時期こそ、夫がほかの女性とせっせと浮気に励んでいた時期だったのである!!
理恵はそのとき、夫の心が自分から離れつつあることを意識下では感じていたが、それを素直に夫に相談する勇気はなかった。
もし、素直な気持ちを打ち明けて、夫のやっていることが事実と判明したなら、これまで築いてきた幸せはすべて崩れてしまうのだから。
彼女には、そのような行為が現実から逃れる手段だったという自覚はほとんどなかったのである。
とはいえ、悪いのは彼女であった。
そのような見栄や虚栄心が彼女の失敗の元凶になったのだから。