英語のことわざに、”台所で火が燃えているなら消そうとせずその場を立ち去れ” ということわざがありますが
いまの日本を覆っているストレスは、もはやストレスなどという軽いものではなく、ほっておくと大変なことになる化け物のようなものなのです。
それはそのままだと精神がやられ、頭がおかしくなってしまうほどの魔物なのです。
それら得体の知れぬ閉塞感、焦燥感、不安感等々
そういったものは週末に近所を散歩したぐらいでは解消されないものです。
まわりの景色がらっと変わるぐらいのダイナミックな気分転換が必要です。
それが【海外旅行】なのだと思います。
東南アジアのタイにはそれにふさわしいあらゆる種類のアイテム、日本とはまったく違う ”環境” が揃っていると思います。
ずばり、みなさんはその環境を味わいにきているのだと思います。
ところで、タイに住む私たちがやっていることと言えば・・・
お客様にふさわしいホテルやレストランを選ぶとか
現地ガイドとしての新規サービスの開拓などです。
それらは思い出作りのセッティングのようなもので
苦心惨憺の上に築き上げてきたもの、ではありません。
日本に住む仲間(ゲイ)のみなさんが
日常の義務とストレスに神経をすり減らしているのだから
それを和らげるためにやってくる人たちが安全快適に過ごせるようお手伝いをしたい、と願っただけです。
祖国に住む同胞たちが自己回復の手段として、海外旅行をしているなら、せめてその海外旅行を頻繁にしていただきたい、と思っています。
ところで、私たちがいくら同胞を助けたいと思っていても、いまの世の中はお金がすべてであり、お金というシステムから離れることはできません。
お金で物事が廻っている以上、業者はサービスを提供するのに、どうしてもお代をいただかなくてはなならないのです。会社を維持するのにもお金が要ります。
わかりやすく言えば経費と利益ですね。これなくしてビジネスは成り立たないのが現状です。
だから私たちはそのからくりや旅行に出る価値や私たちのサービスを受けるメリットを説明し、それに納得してもらう必要があるわけです。
幸いこの14年間、そういったことに異論を挟まれるお客様はおりませんでした。
私たちのお客様は、たいていまっとうな仕事をされている方ばかりなので、やしの木の費用を捻出するのに苦労されている方はほとんどおられません。
従って、私たちのお客様にとって、年に数回のタイ旅行はあまり負担ではない、との印象を受けます。
ただ、これだけネットで価格破壊あるいは激安なものが出回っている以上、いままでのように余裕のある人ばかりではないことは確かです。
いままでのようにモノの価値を正しく理解してもらえるとは限らない、と思います。
いつの時代にも変わらぬモノの良さというのはありますが、時代を読み違えると苦しくなることもありますよね。
その辺で少し私たちも工夫が必要かもしれません。
いずれの方にも共通しているのは、毎年毎年日本を取り巻く環境が、ストレスを強めるものになっている、ということです。
みなさん日常的に大変な義務をこなされていますし、半端ではないほどたくさんの犠牲を払っているのです。
特にビジネスマンとして働いているみなさんは・・・。
東南アジアに住むのんきな人間には到底想像もできない厳しさがそこにはあります。