リンゴと言えば個人的には日本のりんごが世界一美味しいと思っているが、ここフィンランドのりんごも負けていないと思った。タイでも最近は中国産、ニュージーランド産、米国産などで回っているがどれも食べられたものではない。
また写真は取り忘れたがスーパーには地元産の乳製品をはじめヨーロッパ中のチーズが楽しめ、そちらもほとんど5ユーロ以下でドッジボールのようなチーズが買えてしまう。
9)旅行者用のパスであらゆる交通機関や施設が安く便利に(国鉄、地下鉄、トラム、バス、フェリー)
ヘルシンキは日本の都市で言えば香川県の高松市くらいの人口だそうである。人口たかだか60万人の中規模都市においてそれほど交通機関は発達していなくとも良いと思うが、空港から市内までの鉄道のほか市内をくまなく網羅しているバス、路面電車、地下鉄などはありがたい存在である。
旅行者には便利な「デイ・チケット」というパスが販売されていて、購入時刻から1日券(24時間)、2日券(48時間)、3日券(72時間)~7日間くらいまで、それがほとんどすべての公共交通機関に使えるので便利である。
ほかにヘルシンキカードという交通機関乗り放題にプラスして、博物館や観光スポットが無料になるカードが出ているが、そんなにたくさんの観光地を回らない限り必要ないかと思った。
10)驚くほどのキャッシュレス社会
フィンランドの人は現金を持ち歩かない、と言っても良いぐらい街中ではキャッシュレス社会である。あるテレビ番組でフィンランド人の何人かは腕にICチップを埋め込み必要なときはそれをレジにかざして会計をしているというが、片腕を差し出してお金を払っている人は見なかった。
日本やタイなどでは、露天商つまり屋台でカード類をやり取りしているのは見たことがないが、ヘルシンキの街中では、青空市場でも飲み屋でもどこでも市民がカードを差し出しているのをみかけた。それも1ユーロに満たない金額、例えば99セントでもカードOK!なので驚いた。
最近は日本やタイでもかなり多くの場所でカードが使えるようになったが、支払いの時、カードは一旦、店員に手渡すのが普通だが、フィンランドでは、必ずと言ってもよいほどカードで払おうとすると、カードマシンそのものをこちらに向けられ、店員から「ここにアンタのカード差し込んでね」という仕草をされる。
われわれ日本人の場合、クレジットカードを差し込むと、たいてい次のような動作が要求される。
1)まず請求金額が表示され、OK(緑ボタン)を押すと、暗証番号を要求される、
2)暗唱番号を押すと、JPY(日本円)で払うか、EUR(ユーロ)で払うか選択の画面となり、どちらかを押す
3)そのあと「Remove your card!」(決済終了、カードをお取りください)と表示されるので、マシンからカードを引き抜く
以上のステップを踏まされる。まごついていると店員が助けてくれるので心配はいらないが、このステップをすべて自分でやなければならない。
これまでのようにサインくれ、というのは少なくなったように思う。(購入品や購入金額にもよると思うが)
北米や他のヨーロッパ諸国に行ったことのある人ならこの決済方法に違和感は感じないと思うが、いまやフィンランドでは日常生活ではすべてカード決済と言ってもいいぐらいで、タイのような現金主義の国からフィンランドに来ると、現金をチャラチャラさせていると恥ずかしくも思えるのである。